消費税軽減税率制度説明会に講師として参加してきました

2月23日(金)に、王子間税会様の主催で行われた「消費税軽減税率制度説明会」で、主に事業者支援措置の説明講師としてお話をしてきました。第一部は税務署の方による軽減税率自体の説明、第二部は事業者支援措置の説明という構成の説明会で、第二部の講師を私が務めさせていただきました。

消費税の軽減税率制度は平成31年10月1日から実施される予定ですが、事業者様にとっては、「適用税率ごとに区分した消費税額の計算」や「商品ごとの適用税率と、税率ごとの合計額を記載した請求書等の発行」といった新たな作業が必要となります。しかしながら、「今使っているレジが複数税率に対応していない」とか「今使っている受発注システムが複数税率に対応していない」というケースも多いと思われます。

そのような中小・小規模事業者様に向けて、「複数税率対応レジの導入」や「受発注システムの改修」等にかかる費用の一部を補助する「軽減税率対策補助金」という制度が既に始まっています。概ね、レジ導入やシステム改修にかかる費用の2/3を補助するものです(詳細は、軽減税率対策補助金)。

軽減税率導入時期が一度先送りされていることで、事業者様の関心も低下しているようですが、来年10月1日から予定通り実施されるとしたら、残された時間は約1年半です。レジの導入だけならまだしも、受発注等のシステム改変にはそれなりに長い時間を要するものです。

ということで、この補助金の対象となる「軽減税率制度の対象品目を販売している事業者」の方は、早目の対策がお勧めです。単に複数税率対応という観点で機器投資するだけでなく、良い機会なので「業務の見直しによる生産性向上」という観点も併せて検討してみても良いのではないでしょうか。例えば、これを機会にクラウド型のPOSレジ等を導入して、マーケティング力の向上や業務効率化に取り組んでみるのも手だと思います。