日本経済は緩やかな回復傾向を示していますが、世界的には紛争をはじめとする地政学リスクや国内外の経済政策の見通しにくさもあり、経済・物価を巡る不確実性はきわめて高い状況にあると言えます。特に国内では「金利のある世界」が現実味を帯びつつあり、これは企業の資金調達活動にも少なからず影響を及ぼすものと考えられます。加えて、国内では高齢化が進むことにより労働供給力は鈍化していくことが予想され、人手不足問題の解消が大きな経営課題となっています。また、GX(グリーントランスフォーメーション)やDX(デジタルトランスフォーメーション)への対応など、中小企業を取り巻く環境も大きく変化しています。

こうした変化に対して、中小企業が生き残っていくための打ち手はどうあるべきなのでしょうか?その解はもちろん企業ごとの状況によって異なりますが、重要なのは顧客への提供価値を上げていくことだと思います。顧客が価値を認めてくれるからこそ、事業を継続できるからです。

中小企業・小規模事業者は雇用の7割、付加価値の5割を占めると言われており、まさに中小企業が日本経済を支えていると言っても過言ではありません。このような中小企業の皆様が、自信を持って事業を発展させていけるよう、少しでもお役に立てれば幸いに存じます。

2024年1月 

バリューフォース合同会社 代表社員 大橋康彦 

代表者プロフィール

中小企業診断士。1988年大学卒業後、広告会社にて企業の広告・販促活動を支援。主に電機・電子機器メーカーやIT業、ベンチャー企業を担当。その後、新規インターネットサービス事業立上げへの参画、マーケティングコンサルティング会社を経て独立。2013年に中小企業向け経営コンサルティング会社としてバリューフォース合同会社を設立。

主な所属団体等

(一社)東京都中小企業診断士協会 城南支部
(一社)せたがや中小企業経営支援センター
(一社)ちよだ中小企業経営支援協会
(特非)東京都港区中小企業経営支援協会
イー・マネージ・コンサルティング協同組合
一般社団法人 全国第三者承継推進協会