東京商工会議所で補助金をテーマとしたセミナーに登壇しました

2024年3月5日に東京商工会議所板橋支部で開催された「補助金の活用による経営力向上セミナー」に講師として登壇しました。
補助金や助成金と呼ばれる制度には審査を伴うものと要件を満たせば支給されるものがありますが、今回は事業計画を審査されるタイプの制度を中心に、事業者が利用する際の計画の立て方や注意すべき点などについてお話させていただきました。

要点としては、「補助金には様々な目的や狙いがあること」「補助金の申請から交付の決定までの時間が一定程度かかること」「補助金は後払いであること」等の理由から、事業者の方が「やりたいこと」の計画を具体的に構想した段階で、狙うべき補助金を探索・検討し、補助金の執行スケジュールと自社の投資スケジュールを調整していくようなアプローチで取り組むことがポイントになるとお伝えしました。
また、補助金の申請に向けて事業計画を作成するプロセスを通じて経営上の気づきを得られるケースも多く、資金を得るだけでなく経営を見直すきっかけにもなる点がメリットになるとお話しました。

令和6年度は、中小企業向けの補助金制度も色々と見直しのタイミングにありますが、まずは自社の今後の経営方針を踏まえて具体的なアクションプランを立案しつつ、活用できそうな制度を調査するといった進め方が良いのではないでしょうか。ただ、補助金には審査がある以上、採択されないリスクは織り込んでおく必要があります。したがって、「補助金を受給できない場合でも実行する」覚悟を伴った計画であることが望ましいと個人的には考えています。