東商墨田支部で小規模M&Aのセミナー講師として登壇しました

10月10日に東京商工会議所の墨田支部にて開催された、小規模M&Aをテーマとしたセミナーに講師として登壇しました。「小規模事業者でも取り組めるM&Aのススメ」というタイトルだったので、すごくM&Aをお勧めしているような印象を与えてしまったかもしれませんが、お伝えしたかったことは、過去~現在を踏まえて未来のことをしっかり考えることがスタートであり、安易にM&Aに手を出すのは危険ですというメッセージです。買い手側の事業者も売り手側の事業者も、将来に向けた戦略がまず重要であり、ここが疎かになっていると、M&Aも失敗に終わることが多いと思います。

また、実際にM&Aに取り組む際には、買い手としてM&Aに関心のある方にはデューデリジェンスやPMI(M&A後の統合プロセスのこと)の重要性を、売り手として関心のある方にはまず自社の実態を把握した上で今後のシナリオを検討することの重要性を、いくつかの事例を交えながらお伝えしました。

弊社では、売上規模で数千万円~数億円クラスの事業者様の事業承継やM&Aのご相談を中心に対応していますが、どのような規模であっても、M&Aは目的ではなく手段であり、M&Aの成約はあくまでスタートに過ぎないので、統合後の事業戦略や組織的融合のシナリオを明確にした上で取り組むことが重要なのは言うまでもありません。